江本技研

SCOPEで振動をモニタリングし設備の異常を予知

CBMの成立要件

CBMは合理的な保全方式ですが以下に記述する要件をクリアする必要があります。下のグラフは劣化進行(振動上昇)を表現したものです。横軸が時間で縦軸は振動値となっています。検出可能レベル(SCOPEの警報値)に到達した時点をP点(Potential Failure)使用不能になった時点をF点(Functional Failure)と呼びます。このP-F期間に整備を終わらせることができる。というのがCBM成立の絶対条件になります。

装置産業(製鉄業や化学工業など)では1~数年間運転を継続する機器が多くCBMを採用ケースは限られてきます。これに対して月例でメンテ日を設けている工場ではCBMの採用を増やすことが可能になります。

なお機能故障の時期を予測することは難しい上にギリギリの運用は危険なので警報値の2倍を危険値(Functional Failure)として運用します。

 

CBMの成立要件
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