江本技研

SCOPEで振動をモニタリングし設備の異常を予知

保全方式について

保全には下記3種類の方式があります。

  1. 時間基準保全:TBM(time based maintenance)
  2. 状態基準保全:CBM(condition based maintenance)
  3. 事後保全:BM(breakdown maintenance)

なお、状態基準保全は予知保全(predictive maintenance)とも呼ばれます。このブログでは保全業界で一般的なCBMと呼びます。また事後保全に対をなす言葉に予防保全:PM(Preventive Maintenance)という言葉があります。一般的にはPMにはTBMとCBMが含まれるとされる場合が多いのですが、私はリスク評価をして故障を許容する場合の事後保全も含まれると考えています。これを「計画的事後保全」と呼ぶこともあります。これを図式化すると以下のようになります。

保全コストは TBM >> CBM > BM となりますがBMは損傷が大きい場合CBMのコストと逆転する場合があります。多くの方が(コストが高くついても)「TBMが一番安心」と思われていますが実は欠点の多い手法です。理論上は CBMの方が故障回避の精度やコスト面で有利です。ただ五感(主に聴覚)に頼ったCBMでは劣化把握の精度が低く失敗も多くなります。CBMが信頼させていない理由はこの点にあります。(安価なため)大量の測定が可能になるSCOPEはこの点を改善します。

TBMには欠点がありますが、CBMも万能ではなく成立要件があります。これらについては別の記事にアップします。

保全方式について
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