実のところSCOPEの原型はロート製薬の前に勤めていた三菱ケミカルで構築しました。もう10年近く前の事になります。気が付けば2社で測定点数は2千個所を超えていました。
2016年
3千円の無線加速度タグ(TWELITE 2525A)を発見、実験の結果
異常のスクリーニングに使用できると判断
2017年
AWS上にシステム構築し運用開始
2018年
複数の工場に大量導入を開始
→多くの異常兆候を検出
特許出願は新規性に乏しく断念、学会発表することで技術を公知化
2020年
三菱ケミカルの振動測定箇所が1700を超える
定年を機にロート製薬に転職
メーカー系クラウドでモニタリングシステム構築を開始
センサーは2525A後継のTWELITE CUEを採用
温湿度、電流、サーモグラフィー等を実用化
寿命予測における機械学習について特許出願
2022年
システム基盤(クラウド)を制約の少ないAWSに移行
ロートの社内ベンチャーとして江本技研(個人事業)発足
2024年
異常検出に関する特許を出願
ロートでの振動測定箇所が470を超える
2025年
ロート製薬から独立、江本技研株式会社を設立
モニタリングシステムのサブライセンス権をロート製薬から取得
名称をSCOPE(Sensor-based Condition Prediction Engine)とし商標登録中
ロート製薬は社員の起業を応援する社風があります。私も知的財産部、経営企画部の支援・指導を受けるだけでなくシステムのサブライセンス権を取得させてもらい独立することができました。ロート製薬に転職していなければ独立できませんでした。とても感謝しています。
SCOPE開発の歴史と江本技研の独立